トマスのますますアマチュア野球
トマス

■ライタープロフィール
本名:濱中隆志1964年生。 
北九州市在住「野球太郎」「Timely!」等に寄稿する週末アマチュア野球ライター。
特技は通訳レベルのスペイン語と英語。ペンネームのトマスは、隆志のスパニッシュネームに由来。(※会報98号P6に福嶋一雄さんの野球殿堂入り投稿記事を紹介したことが縁で投稿くださることになった。)

|八幡高校野球部の第10 回OB対現役親
|第133回県大会レポート祝! 夏の甲子園初出場 自由ケ丘7月6日高校野球福岡大会開幕新聞投稿記事より
第24 回東筑・小倉高等学校定期野球大会
 


前日に梅雨入りとなった6月4日、桃園球場にて、 定期戦が開催された。昨年までの対戦成績は、両校11勝1 分。曇天と強風で肌寒い中、勝越しをかけての意地の一戦となった。一方、今夏は、小倉のシードと東 筑のシード落ちが確実で、手の内の探り合いの様相を 呈した。
両校エース先発回避で、プレイボール。初回と2 回、長打攻勢で小倉が着実に加点をしていく。東筑も3 回、1 点を返した。その後、ランナーを出すが、両校共に決定打を欠く。ランナーを出した後の6 回から小倉・岡野新二、7 回から東筑・溝尻夏吹が登板、両エースは、後続を断った。8 回に両校1点を追加も、押し気味の小倉を、東筑がかわし、試合は東筑ペースで進む。
最終回の9回裏、東筑は2死一二塁と攻め、3安打と当っている高田大夢が打席に立つ。鋭いライナーがライト前に飛ぶ。東筑、同点か!と思った瞬間に、川端優斗のファーストミットに打球が吸い込まれていった。
トマスの戦前予想とは違い、東筑の粘りが光った。一方、小倉エース・岡野新二の盤石の投球は、夏の躍進を期待させる内容だった。
小倉、東筑スコア


11月9日、北九州市立大谷球場(旧新日鐵八幡グラウンド)にて、八幡高校野球部の第10回OB対現役親善試合が開催された。OBは総勢27名。73歳の総監督・山下和徳さん(11期)を筆頭に、60歳台1名、50歳台1名、40歳台6名、30歳台3名のやや体力の衰えが目立つ?先輩を20歳台15名の後輩が支える。しかも、現役の大学野球部員が11名と、豪華なメンバーが揃った。4月から社会人野球のステージに進む阿部優也くん(62期、九州大―西部ガス)と佐藤大道くん(62期、九州共立大―ホンダ熊本)のプレイに注目したい。一方、現役は総勢39名。福岡北部の秋季大会ベスト4進出を牽引した軟投派右腕・光井海斗くんが、現役の大学野球部員主体のOB打線を、公式戦のように抑えるだろうか。

活躍するふたり  

阿部、下川-桑原(OB) 光井、古殿-森永(現役)
秋季リーグ戦後、登板間隔が空いたものの、九州大エース・阿部くんは、コーナーを丁寧に投げ、5回2安打無失点と危なげない投球を見せた。(力投する阿部雄也) (来季レギュラーを目指す野口新平)九大4年北九州市立大3年一方、現役の光井くんも、変化球を交えた緩急の投球で、5回4安打無失点と、秋季大会を彷彿させる好投だった。試合は同点の9回裏に、2安打にエラーを絡めた得点で現役チームのサヨナラ勝ちとなった。尚、OBチーム唯一の得点は、左打者・佐藤くんの得意の流し打ちの安打から生まれた。同日の夜、台湾で開催されたJAPANと台湾の親善試合で、大瀬良大地くん(長崎日大―九州共立大、広島ドラフト1位)が勝ち投手になった。主将・佐藤と副将・大瀬良で九州共立大を牽引してきた「球友同士」が、この日、大学最後の試合を終えたのである。佐藤くんの打点は、ナイターを戦う大瀬良くんへの「エール」となったのであった。

スコア

第133回県大会レポート来春のセンバツ大会出場の選考対象となる第133回九州地区高校野球福岡県大会が、10月5日に北九州市民球場にて開幕した。
南北4強の計8校によるトーナメントの上位2校が、10月25日から沖縄で開催される九州大会出場の切符を手にする。北部4強に進出した小倉、八幡の公立勢と九州国際大付、折尾愛真の私学勢の県大会での健闘をレポートする。

10月5日(土)準々決勝戦
折尾愛真 1 0 0 0 0 1 0 0 0 = 2
久留米商 2 0 0 0 0 0 5 1 X = 8

新井,許斐,新井,許斐-橋本,奥田(愛真)江中-中村(久商)【本】渡辺(久)【三】正野(久)【二】西岡(久)久留米商伝統校の貫録勝ち(内容略)

10月6日(日)(第1試合)準々決勝戦(8回コールド)
八 幡 0 0 0 0 0 1 0 0 0 = 0
九国大付 2 4 0 0 0 0 4 1 X = 7

光井-森永(八幡) 富山、ジャーマイアス-清水(九国) 【本】清水(九)【二】疋田、中谷(九) 清水優心(九国大付)特大ホームランで試合を決める100 号でも紹介した県ナンバーワンスラッガー・清 水優心の勢いが止まらない。夏の甲子園出場の自由ケ 丘相手に完投勝ちし、好調の八幡の右サイド・光井海 斗から、2回左中間中段に5試合で4本塁打目となる スリーランを放り込んだ。3回以降光井が本来の投球 に戻っただけに、試合を決める値千金の一発となった。

10月6日(日)(第2 試合)準々決勝戦
小 倉 0 1 1 0 0 0 1 0 0 = 3
筑陽学園 1 0 0 0 0 0 0 0 0 = 1

岡野-稲富(小倉)笹渕-下村(筑陽)【二】蔵本,水野,藤森(小),工藤(筑) 好投手対決小倉の1年左腕・岡野新二に軍配上がる 小倉の1年エース・岡野新二が、速球派右腕・笹渕塁 嗣(筑陽)に投げ勝った。初回に1点を失うも、捕手・ 稲富文人との息もぴったり。2回以降は、打たせてと る投球で逃げ切った。リードもさえ、打撃好調の稲富 は、3回に逆転打を放ち、バットでも岡野を援護の大活躍だった。

10月12日(土)準決勝戦
小 倉 0 0 0 0 0 0 0 0 1 = 1
九国大付 2 0 2 0 0 0 0 0 X = 4

岡野,小畑-稲富(小倉) 富山,安藤-清水(九国)【二】古沢,岩崎(九) 横綱九国に小倉善戦 県大会ベスト4進出の立役者・岡野新二も、九国打 線の勢いを止められなかった。 初回無死から2連打 後、3番古澤勝吾に走者一掃の二塁打を浴び2点の先 制を許した。 なおも、無死2塁で、5試合で4本塁 打と好調な4番・清水優心をむかえたところで、敬遠 策をとり後続を抑えた。3回にも2点を失うが、5回から登板の小畑銀司郎が4回を1安打に抑える好投。 小倉は2度の満塁機を逸しものの、最終回に意地の1 点をもぎ取った。強打の清水に敬遠策を駆使し、横綱相手に善戦した試合内容だった。

祝! 夏の甲子園初出場 自由ケ丘!! 用兵ずばりは、成長の証
「私は、何もやっていません。生徒たちが頑張りました」。 赤嶺琢(たくみ)自由ケ丘監督は、選手たちの成長による優勝を振り返った。代打策や守備固めの選手がことごとく活躍しての優勝。赤嶺監督の采配が的中した優勝と見られがちだが、「我慢ができ、攻めることができたら、負ける要素なし」と選手たちの自覚を促したのが勝因と語った。「春季大会の東海大五、北九州市長杯の小倉工、NHK旗の久留米商と全て1点差負け。勝ったチームは全て大会優勝チーム、敗因はエラーをして我慢できなかったから」。チームを分析・強化した結果、大会を通じ、エラーでの自滅がなく、我慢もできるようになった。又、先発の久保拓真が粘り、中継ぎにつなぎ、主将で遊撃手の野田泰右がリリーフでしめる「方程式」が確立したのも優勝の一因だ。「沖縄高校野球の父」である故・栽弘義の長男である赤嶺監督の手に、「親父越え」の証である真紅の大優勝旗が渡るのか。自由ケ丘ナインの甲子園での成長を見守りたい。

夏も門司学園旋風 ミラクルありの県ベスト4進出

大久保誠門司学園監督は、敗戦後、静かに選手たちに話しかけた。「いつも言っているように『野球の神様』はいません。自分たちで『野球の神様』になるのしかないのです」。 秋は、延長13回で長崎日大に惜敗。雪辱の夏も、延長11回の末、南筑に惜敗。あと一歩で甲子園を逃す結果となった両試合共、思いがけないミスが出た。確かに誰もが、「野球の神様」になれなかったかもしれない。いや、牛島将太前主将(現明治大学野球部)のキャプテンシーに遠く及ばず悩んだ片山勢三主将が「野球の神様」になった瞬間があった。準々決勝の福岡工大城東戦、9回表を終わり、0-5の劣勢。2点を追い上げ、走者二人をおいて片山主将の奇跡の逆転3点本塁打が放物線を描き、久留米球場の場外に消えていった。プレイで引っ張ろうと決心した片山の努力が実った瞬間でもあった。3年生の涙や努力の姿、そして、はつらつプレイが印象的だった門司学園。全ては、後輩たちに引き継がれた。

7月6日高校野球福岡大会開幕北九州地区を展望して45年ぶりの夏の甲子園出場なるか。
県下ナンバー ワンの本格派右腕・笹島慎一郎(小倉工)が、調子を上げている。最速143キロのストレートに、右打 者外角低めの攻略不可能チェンジアップを武器に北九州市長杯を制した。同タイプの岩本龍介(小倉)、木 谷飛翔(戸畑)、甲斐貴規(東筑)も「文武両道校の古豪 復活」を担う。2年前のセンバツを制した九州国際 大付の素材は、福岡随一だ。2年世代の捕手・清水 優心と遊撃手・古澤勝吾に、投手力がうまくかみ合え ば、一気に頂点もある。好バッテリーは、センバツ 21 世紀枠に推薦された門司学園の土井直樹-片山勢 三と創部4年目の新鋭校・星琳(前青山女子)の久保 田涼雅-檜山祐太。共に、打線も活発で、ダークホ ースだ。話題校は、真颯館(前九州工業)。柳川と 自由ケ丘を甲子園に導いた末次秀樹新監督をむかえ、数10名の部員ながら、「食らいつく野球」で一勝を目指す。
新聞投稿記事より関連記事を拾う(毎日新聞) 浜中隆志君(小倉高36期昭和59年卒)が同窓会で福嶋先輩からサインを貰ったこと、サインには「努力」が添 えられていて、書かれた「努力」の重たさを感じたこと、そして今その「努力」を見直し、小倉OBである喜びがこみ上げてきた、とある。野球殿堂入りがいかに多くの人に感動を与えているか、を示している。

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